読書

『六番目の小夜子』  恩田陸

恩田陸のデビュー作。

3年に1度サヨコと呼ばれる生徒が選ばれる。

そして六番目のサヨコが誕生する今年、津村沙世子という美少女が転校生として現れる。

不思議な少女沙世子。

歴代のサヨコの中には転校生の津村沙世子と同姓同名もいた。

起こる異変。

面白かった。

でも、???って感じで結局ど~ゆ~こ~?と少し消化不良な感じもあったりして。

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『三月は深き紅の淵を』  恩田陸

四章構成のストーリーで、それぞれの章に関連はないけど、「三月は深き紅の淵を」といった小説に関する物語ということが共通している。

それぞれ全然おもむきが違う。

面白かったのは1章の「待っている人々」と3章の「虹と雲と鳥と」

1章はなんだかとてもライトな感じ。

ユーモラスと言うか。

こんな会にならお呼ばれしたーいhappy01

まあ、ワタシでは鮫島巧一のような、会長達を満足させられるような解答は出来ないけど・・・。

でも、シチュエーションがとてもいい。

美味しいご飯を振舞われて、本で埋め尽くされた部屋があって、素晴らしい家に、個性的な登場人物たち。

その登場人物たちが語る不思議な謎。

3章は怖い。

物語の最初に想像したものとはだんだん様子が違ってきて・・・

そして真相はちょっと切ない。

美佐緒と祥子の印象が、物語が進むにつれて変化してゆくところも面白かった。

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『夏の名残の薔薇』 恩田陸

『山奥で毎年開催される、沢渡三姉妹主催のホテルでの豪華なパーティー。

そこで起こった変死事件。

しかしこれは本当に起こった事件なのか。それとも幻なのか。』

主要な登場人物達それぞれの視点から入れ替わりでホテルに滞在中起こる事件の経過が語られる。

それぞれが語る記憶のどれがいったい本物なのか。

死んだのは誰なのか。

語る人間によって、視点が変わることによって少しずつ全体像が変わってゆく。

変わったお話。

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『不安な童話』  恩田陸

『25年前にハサミで刺殺された女流画家、高槻倫子。

いまだ犯人はわかっていない。

彼女の遺作展で古橋万由子は意識を失って倒れてしまう。

彼女の息子からは「母の生まれ変わり」と告げられる万由子。

倫子と万由子には共通の特殊能力があった。

そして25年経って発見された倫子の遺書。

そこに隠されたメッセージとはなんなのか。

犯人はいったい誰なのか。』

生まれ変わりに特殊能力。

そして過去の殺人事件。

ミステリーでありながらファンタジック。

才能があり、容姿も美しかったという倫子の悪意。

美しい女性だけに、猛烈な悪意というものを想像すると、なかなかグロテスクな感じがする。

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『球形の季節』 恩田陸

『東北のある町で広がった奇妙な噂。四つの高校から成る地歴研のメンバーは噂の出所の追跡調査をする。

やがて噂どおりに1人の女生徒が姿を消した。

そしてまた新たな噂が広がる・・・

不思議なストーリー。

そしてなんとなくうすら寒いような怖さもある。

金平糖のおまじないとゆうのも出てきたけど、なんというか、これもうまく言えないけど居心地の悪いちょっとした怖さを感じた。

ストーリーは全然違うけど、なんとなく岩明均のマンガ「七夕の国」を思い出した。

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『ユージニア』 恩田陸

『数十年前に名家で起きた大量毒殺事件。

時を経て当時の関係者たちから語られる真実。

自殺していた犯人と思しき男には、毒殺された一家との接点は浮かんでこず、動機もわからないまま事件は終わった。

本当にその男が犯人であったのか。

関係者たちの証言は真実なのか』

面白い。

けど、なんかもやっとする。読んだあと。

ハッキリこうだ!と明確であればいいけど、なんか曖昧というか。

???と、はてなが頭の中で点滅するような。

そんな感じがある。

でも、それが不快なのではなくて・・・。

もやっとしながらも、また恩田陸の他の本読みたいなーと思ってしまう。

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『レタス・フライ』 森博嗣

短編集。

森博嗣の不思議な世界。

S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズ、四季なんかでもなんじゃろ??とワタシにはよくわからない世界観が表現されてるけど、この短編集でも不思議な感覚の話しが次から次へ。

面白いけどなんだかよくわからん・・・のは、ワタシがアホーだからかもわかりませんが。

そもそも短編集なるものがあんまり好きでないもんでレタス・フライもどうしようか・・・と思ったんだけど、10編収められてるなかに萌絵が出てくる話しがあったもんで買うことにした。

森博嗣の本は文庫化され始めてからかなり経ってから初めて読んだけど、最初に読んだのが「すべてがFになる」だったし、やっぱ萌絵が出てくるとなると買わずにはいられないのよね~。

しかも、この萌絵が出てくる短編ではGシリーズの加部屋・山吹・海月も出てるとあっては・・・ますます読まずにはいられない。

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『ネクロポリス』 恩田陸

『故人と出会えるアナザーヒル。主人公のジュンは研究の為に親戚であるマリコやハナ、リンデと共にアナザーヒルを訪れる。

特別な場所であるアナザーヒルは許可証がなければ入れない。

今回アナザーヒルに訪れる多くの人々の目的は世間を騒がせている「血まみれジャック」事件の犯人を死者から聞きだすこと。

ボートで訪れたジュン達の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。

ジュンの思いとは裏腹に犯人探しに巻き込まれていく。

恩田陸の本を読んだのは初めて。

名前は前から知ってたけど、てっきり男性かと思ってたら女性だったのね。

ファンタジーは苦手だからどうかな??と思いながら読み始めたけど・・・

面白かった。

ファンタジーでミステリーでホラーの要素もあって。

血まみれジャック。

十年前に失踪したまま行方のわからない、ハナとマリコの叔父ケント。

橋の欄干から酔って落ちたまま遺体のあがっていない、ジュン達に同行したジミーの兄テリー。

隔離された場所アナザーヒルで起こる殺人。

盛りだくさんのストーリー。

故人に会えるといっても、誰もが会いたい故人に会えるわけではなく、誰に会えるか誰かに会うことができるかは運次第みたいなもの。

とても不思議な世界。

楽しかった~。

恩田陸のよくわからない世界にすっかりハマってしまった。

もしアナザーヒルのような世界がホントにあったらワタシは誰に会いたいと思うだろう?なんて考えてみたり。

でも、きっと運がなくて誰にも会えないだろうな~なんて思ってみたり。

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『模倣の殺意』  中町信

『七月七日午後七時。新進作家の坂井正夫は青酸カリによって死亡する。遺書は無いが、自殺と判断されて処理される。

坂井に仕事を依頼していた出版社の編集者、中田秋子は自殺を疑問に思い独自に調べ始める。

一方、坂井と同人誌仲間だった津久見は坂井の死を記事にする依頼を受け調査を始めるが、坂井の盗作疑惑が浮上する。』

あらすじはこんなとこかしら。

読んでてなんか変な感じ・・・と、思ったら、この本自体はすごーい昔に書かれた本だった。

登場人物のセリフが古くさいというか。

1972年に発表された本だった・・・どうりで古い感じがするはずだcoldsweats01

ワタシが生まれるよりも前だもんなー。

でも、トリックの方は「あ~、なるほど!」って感じでした。

なんとなく、違和感がず~っとあるような無いようなって感じだったけど、そ~ゆうことか~と。

トリック自体はけっこー面白いと思うな~。

ピンときちゃう人はピンときちゃうかもしんないけど。

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『悪意』  東野圭吾

『人気作家、日高邦彦が仕事場で殺され、発見したのは彼の妻と幼なじみ。事件を担当することになった加賀恭一郎は逮捕された犯人の動機を推理する。

その動機とはなんだったのか。』

早い段階で犯人が誰なのかは明らかにされ、動機を探るストーリー。

犯人と加賀の手記が順番に繰り返されながら真相が明らかになってゆくわけだけど・・・

面白かった。

これが真相か~と思っていると、あれ??とねじれてく感じ。

東野圭吾に翻弄されまくり。

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『ジェネラル・ルージュの凱旋』  海堂尊 

田口・白鳥コンビの第3弾。

『不定愁訴外来担当の田口の元に匿名の告発文書が届く。救急救命センターの速水部長が特定業者と癒着していると。

高階院長から依頼を受け、田口が調査に乗り出す。』

映画化にもなり、3月9日公開のこの第3弾。

2弾の「ナイチンゲールの沈黙」でもチラリと登場した、将軍(ジェネラル)と呼ばれる男・速水が疑惑の人に。

そして「ナイチンゲール・・・」とは時間の流れとしては同時進行ってことで・・・

グッチーはこの間大忙しだったわけで。

ナイチンゲールは既に読んでるので、「おっ、これはナイチンゲールのことね」なんてわかって、ちょっと楽しい。

速水部長・・・まさにジェネラル。

なかなかカッコイイ。

ジェネラルと呼ばれるに至った所以なんて、ほんとカッコイイ。

ワタシ的にはこのジェネラルと、「ナイチンゲール・・・」にも出てきた「がんがんトンネル魔人」こと島津が好み。

いいキャラしてる。

つか、海堂尊の描くキャラはみんな個性的で良い感じ。

チーム・バチスタ、ナイチンゲールと、殺人が起きたけどジェネラル・ルージュでは殺人は起きない。

チーム・バチスタの時のようにグッチーが話を聞いて回るような動きもほとんどない。

でも、しっかり面白い。

映画では速水を堺雅人が演じてるみたいだけど、なんつーか、ワタシの勝手なイメージとはちょっと違うかなあ。

堺雅人は好きだけど、ちょっと華奢とゆ~かソフトな感じがして。

もっと骨太なイメージなんだよね~。

でも演技の上手い人だと思うので、イメージどおりのカッコイイ、力強いジェネラルを演じてるのかもしれないけど。

バチスタのときは映画は見なかったけど、ジェネラルは見に行こうかな~。

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『パラレルワールド・ラブストーリー』  東野圭吾

『少年時代からの親友である智彦が連れてきた恋人は、かつて崇史が一目惚れし、しかし名前を知ることも想いを伝えることも出来なかった女性だった。

しかしある日、目を覚ますとその彼女がとなりにいた。崇史の恋人として。

どちらが現実で本当の記憶なのか?

・・・簡単に言うとこんな感じのお話し。

これも面白かった。

そして切なくもあるラスト。

友達の恋人を好きになる。

もしくは、友達と同じ人を好きになったり。

大人になるとわりとそんなことは少ない気がするけど、中学生の頃はそんなこともあったな~とちょっと思い出した。

友達と同じ人を好きになったりすると、それを先に言ったもん勝ちだったり、後からはなかなか言い出せなくてギクシャクしたり。

ワタシ自身にはあんまりそんな葛藤するようなことは無かったけど、まわりではそ~ゆ~こともあったよなあと、少し懐かしい気持ちに。

しかし、この物語はもっと深刻だけど。

主人公・崇史は読んでると卑怯なところもあったりする。

恋が絡んだことによって親友に対して黒い感情を持ったりもする。

だけど、誰かを好きになると、理性やモラルに欠けたことをしてしまう感情は誰しもあるよな~と理解できたりもする。

でも、単なるラブストーリーではないので、より楽しめた。

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『玉蘭』 桐野夏生

『東京での暮らしに疲れた広野有子は、仕事も恋人も捨てて上海へ留学する。

しかし、住む場所が変わっただけで、有子自身の何かが変わったわけでも無く・・・。

満たされない思いを抱えたまま。

そんな有子の元へ大叔父・質の幽霊が現れる。

現在と過去の恋愛が交錯する。』

以上、あらすじ。

物語は現代の有子、過去の質、過去の浪子の視点からそれぞれ語られる方式。

質は実際に存在した、桐野夏生の親戚をモデルにしてるようで・・・

もちろん、質の物語は桐野夏生の作り出したフィクションではあるけども。

徐々に変化してゆく有子の物語も、浪子と出会い、浪子を受け入れていくようになる質の物語も、いつの間にか真剣に質を愛するようになっていった浪子の物語もそれぞれが面白い。

質が幽霊となって現れるというところはファンタジックではあるけど、それぞれの人物の感情の流れのようなものはリアルに感じる。

特に有子と浪子は女性だから、余計にその想いが理解できるというか・・・。

浪子の最期は切ない。

質も切なく、でも幸せでもあるような。

有子は・・・あの後どんなふうに変化してゆくのか。

松村の見た有子は現実だったのか、それとも松村が見た夢だったのか。

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『探偵伯爵と僕』  森博嗣

『小学生の新太は公園で真っ黒な服を着たおじさんと出会う。

おじさんは「伯爵」と名乗った。

その後、新太の友達が行方不明になる。そして数日後さらにまた1人友達がさらわれて・・・。』

主人公が小学生で、一見児童向けの本かと思わせる始まり。

が、だんだんと様子が変わってきて・・・友達がひとり、またひとりと消えて・・・。

緊迫したムードに。

面白かった。

最後のオチも良かった。

まったく予想もしなかった事実が最後に出てきた。

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『螺鈿迷宮』 海堂尊

『東城大学の医学生、天馬大吉は幼なじみの記者から碧翠院桜宮病院に潜入してほしいと依頼される。

この病院は終末医療の先端施設として注目を集めていたが、悪い噂が絶えなかった。

看護ボランティアとして天馬が潜入した後、患者が次々と不自然な死を遂げる。

病死なのか、それとも・・・』

「チーム・バチスタの栄光」で田口と共に医療過誤か殺人かを調査した白鳥が登場。

舞台が東城医大じゃないから残念ながらグッチーこと田口と白鳥の掛け合いが無く・・・

でもそのグッチーの代わりを天馬が担ってるといった印象が。

天馬大吉。アンラッキートルネード。

バチスタ、ナイチンゲールに引き続き、期待を裏切らない面白さ。

碧翠院のことはナイチンゲールのときにちょっと出てきてた。

田口&白鳥シリーズで絡んでくるのかと思ったら、別の流れできました~。

白鳥の口からよく出てきてた「氷姫」こと姫宮もとうとう登場。

来月は文庫版で「ジェネラル・ルージュの凱旋」が出る。

楽しみだー。

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『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 佐藤知哉

メフィスト賞受賞作。

『妹が首を吊って自殺をしてしまう。

突然現れた男から見せられたのは妹がレイプされているシーンが映ったビデオだった。

どうやら自殺の原因はそのレイプらしい。

男からレイプ魔たちの娘の居所を教えられた鏡公彦は、娘たちを拉致することに。

更に街には「突き刺しジャック」が徘徊していた。』

面白いといえば面白いけど、キテレツといえばキテレツな物語・・・かもしんない。

登場人物はみな壊れてる。

とっても奇想天外なストーリーって感じ。

ラストも???って感じで、予想外な結末かなあ。

好きな人と嫌いな人に分かれそうなタイプかもな~。

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『仮面舞踏会』 横溝正史

久しぶりに金田一シリーズ。

『軽井沢で起きた殺人事件の被害者は大女優・鳳千代子の3番目の夫。

現在は5番目の夫候補と恋愛中だが、1年前にもかつての夫が不審死を遂げている。

その元夫が死んだ時、軽井沢には千代子を含め、かつての夫たちが滞在していた。

犯人は誰なのか。

軽井沢に居合わせた金田一耕介が事件解決に乗り出す。

あらすじはこんなとこでしょうか。

わりと面白かった。

いかにも古い時代設定ぽい、横溝正史らしいおどろおどろしい世界も良い感じ。

犯人は意外な人物で、事件の真相も意外だった。

犯人とわかった後のその人物の豹変ぶりも、横溝正史らしい感じ。

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『水の眠り灰の夢』 桐野夏生

女性探偵ミロシリーズのミロの父、善三の若かりし頃の物語。

『雑誌記者の村野善三は連続爆弾魔、草加次郎の事件を追う。

と、同時に甥っ子経由で知り合った女子高生の殺人事件の容疑者になってしまう・・・。』

「ダーク」の回想で出てきたミロの母親の早重や、鄭も出てくる。

善三が鄭と仕事をするに至った経緯もここで描かれてて、若い善三はミロシリーズの善三とは印象がちょっと違う。

時代設定は昭和38年とかなり昔だから、ただよう空気が古い感じだけど、逆に趣があっていいかも。

もちろんフィクションなわけだけど、草加次郎と名乗る爆弾魔の事件自体は実際に当時起こった事件みたいで、「吉永小百合」だとか「島倉千代子」の名前が出てきてちょっとビックリ。

ストーリーも面白かった。

爆弾魔と女子高生の殺人事件も別々の事件でありながらリンクする部分もありというか。

ラストのほうまで一体どんな終わりを迎えるのかわからない感じ。

なかなか読ませます。

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『グロテスク』  桐野夏生

1997年に実際にあった東電OL殺人事件を取材して書かれた本だそうで・・・。

もちろんストーリーや人物設定のほとんどはフィクションだけど、なかなか面白かった。

基本的には名前も出てこずに終わる「私」が語り手として回想する感じで話は進んでいくだけど、途中でそれぞれの人物の手記や日記が出てきて、それぞれの視点で語られる部分もありで、「私」が語る内容とは矛盾するところもあり・・・。

一体誰の話が真実であるのか判断できない描かれかたをしている。

4人の女性が出てくるけど、そのどれもが自分の中にもあり、また、どれもが無い。

そんな感じがする。

作者が女性だからか、4人の女性の存在がとてもリアルに感じた。

いるな~、こ~ゆうタイプの人。そんな感じに。

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『ダーク』  桐野夏生

「顔に降りかかる雨」、「天使に見捨てられた夜」、「ローズガーデン」では思いもしなかったミロがいた。

そんな感じの「ダーク」

ローズガーデンでミロと善三の関係がどんなものだったか明かされたわけだけど、ダークではそれが更に深く描かれ、完全にミロと善三は決別して・・・

それだけでも衝撃的だったけど、どんどんミロは変貌してゆき・・・ミロを取り巻く環境も、ミロと関わりを持った人間も変貌してゆき、ミロは黒い存在になってゆく、そんな感じだった。

でも、ミロはやっぱり魅力的な女性に見える。

顔に降りかかる雨よりも、天使に見捨てられた夜よりも、感情移入できた気がする。

たぶん、そもそもミロは特に正義感の強い人間ではないんだろうとは思うけど、顔~と天使~のときは、依頼を受けた探偵という立場上正義の枠にいたのに、ダークではミロもとうとう犯罪に手を染める。

それでも、ミロを応援しながら読んでしまうほどにミロは魅力的だなあと思った。

なんと言ってもショックなのは、天使~とローズ~で仲良しになった隣人のトモさんの変わり様。

これは・・・衝撃的~。

あんなにステキな存在だったのに・・・。まさかこんなに変わってしまうとは。

けど、実際、こんなもんなんだろうなあ。

ミロを愛した韓国人、ソ・ジンホがすごく良かった。普通で考えたらジンホも問題有りな人間だけどsweat01

ダークでミロに感情移入が1番出来たのは、これまでで1番、ラブストーリーの要素も強いからかもな~。

ラストは・・・ハッピーエンドとは言えないだろうし、新たな災いを抱えた状態とも言えるだろうけど・・・ジンホという希望があるし。

すごく面白かった。

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『ローズ・ガーデン』  桐野夏生

女性探偵村野ミロシリーズの短編集。

「ローズガーデン」

ミロの死んだ夫、博夫を通して描かれた、2人が出逢った高校時代。

ここには、意外なミロの過去があった。想像もしなかったミロと善三の親子関係。

博夫の人柄も想像してたのとは全然別物だった・・・。

「漂う魂」

ゾワッと怖い。

ミロの住むマンションで死んだ女が幽霊になって出る・・・とウワサがたち、真相を探るミロ。

犯人は誰なのか?真相がわかったと思いきや・・・。

幽霊よりも人の心が怖い。

そんなお話し。

「独りにしないで」

自分を好きだと言う相手の気持ちが本当なのか知りたいと、依頼されるが断るミロ。

しかし、依頼してきた男は殺されてしまい・・・。

仕事から離れて事件を探るミロ。

想像とはちょっとずつ違う展開をしていくって感じだった。

「愛のトンネル」

事故で死んだ娘の遺品整理を頼まれたミロ。

実は死んだ娘は親の知らないところでSMクラブの経営権を買っていた。

娘はそこでSMの女王をやっていたのだ。

事故と思われた死が、他殺のセンも出てくる。

真相は一体どちらなのか・・・。

4つの短編はどれも面白かった。

でもなんといっても衝撃的なのは「ローズ・ガーデン」かしら・・・。

シリーズ第1弾、第2弾では思いもよらなかったミロと善三と博夫がいた。

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『天使に見捨てられた夜』  桐野夏生

女性探偵村野ミロシリーズ第2弾。

『失踪したAV女優、リナを探してほしいとミロのもとにフェミニズム系の出版社を経営する女性が現れる。

リナを探してビデオに映っているのは設定ではなく、ホントにレイプされたのだと訴えを起こしてほしいという理由からだった。

リナの行方を探るうち、明らかになってゆく意外な過去・・・』

面白かった~。

第2弾も期待を裏切られなかったgood

レイプは無かったと言い張る制作会社や、そこと関係のある人物から嫌がらせを受けたり、殺人が起きたり・・・。

見つかりそうで見つからないリナ。

事件の真相はもしかして・・・?と思わなくも無かったけど、最後までハッキリしなくて、グイグイ引き込まれてしまった。

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『顔に降りかかる雨』 桐野夏生

江戸川乱歩賞受賞作だそうで。この本。

ノンフィクションライターが1億円を持って姿を消し、その親友である主人公の村野ミロは疑いをかけられて、失踪した友人の行方を捜すことになるが、事件は二転三転し・・・てな感じのすじで、主人公は今は無職で、父親は元調査屋という設定。

ミロ自体は夫に自殺されているという傷を持っている。

読み進むごとにあれよあれよと意外な展開をみせていく・・・って感じ。なかなか面白い。

なんていうか、主人公が女性のせいか、感情移入しやすい感じがする。

ミロも、行方不明のライターも、親友ではあるけど女性独特の嫉妬とか見栄みたいなものの、その心境が「あ、なんかわかる」と親近感を感じるというか。

作者が女性だから余計に共感できる部分があるのかも~なんて思ってみたり。

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『残虐記』  桐野夏生

少女誘拐監禁事件の被害者だったという手記を残して女性作家が失踪。

監禁当時と、救い出されたその後を綴った、その手記が物語の大半を占めるストーリーなんだけど・・・面白かった。

フィクションとわかってるんだけど、現実にあった話なんじゃないかと思いたくなるほど、リアルな感じがした。

少女は監禁から救い出されたあと、親にも警察にも真実を隠し通して、毒の夢を育ててゆく・・・。

単に誘拐監禁事件だけのストーリーだけかと思ったら・・・進むにつれて複雑になってゆく感じで、かなりの読み応え。

桐野夏生の本は前に2冊くらい読んだことあるけど、ホント面白い。

しばらく桐野夏生にはまりそう。

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『ガラス張りの誘拐』 歌野晶午

歌野晶午の本を初めて読んでみた。

勝手に想像していたよりも、ちょっとライトな文体だった。

連続婦女誘拐殺人事件が発生するが、殺されたはずの少女が無事に戻り、犯人と思しき男は自殺。事件はおわったかと思えば今度は捜査を担当した刑事の娘が誘拐され・・・しかも身代金を大勢の人間の目の前で運べと要求される。

そんな内容なんだけど、まず主人公の刑事が少し変わった設定。

被害者の遺族の気持ちを慮るばかりに突っ込んだ事情聴取が苦痛になってろくに話を聞き出すことが出来ずに早々に切り上げて、といって早く署に戻るわけにもいかなくて、次第に余った時間をサウナで過ごすようになる・・・と言った、ミステリーの刑事の設定ではあんまりお目にかかれない感じ。

でも面白かった。軽く読めて、読みやすい感じ。

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『ナイチンゲールの沈黙』 海堂尊

『チーム・バチスタの栄光』の続編。

今回は小児科病棟が舞台で、高い歌唱力を持つ看護師の担当患者は目のガンに侵され眼球摘出を余儀なくされている子供たち。

そんな子供たちのメンタルケアに、不定愁訴外来担当の田口へ小児口外来の依頼がくる。

伝説の歌手も緊急入院してきて、やがて事件が起こる・・・。

簡単なあらすじはこんなとこかしら。

去年、バチスタを読んだときスゴイおもしろいsign03と思ったので期待大upupupで読んだけど、裏切られなかったhappy02

相変わらずな白鳥、でも今回はバチスタのときほどの強烈さはなかった気もする。

田口もバチスタのときほど白鳥に翻弄されてはいないような。

どちらかと言うと、今回は看護師の浜田小夜が主体となったストーリーだったせいかもしれない。

小夜と歌手の冴子の特殊な能力。これには惹きつけられた。こんな能力があったら素晴らしくもあり、苦しくもあるんだろうな~なんて思ったり。

ラストはちょっと切ないけど、暗い絶望ではなくて、明るい「救い」。

面白かった。

どうやらまだまだ田口&白鳥コンビのシリーズは続きがあるみたいで・・・文庫版になるのが待ち遠しい。

チーム・バチスタの栄光のドラマ版も今月から始まるし、そっちも楽しみ。

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『幽霊男』 横溝正史

『顔を包帯で隠した不気味な男がヌードモデルを斡旋する事務所に現れてから、次々とモデル達が死体となって発見される・・・』

簡単に言うとこんな感じのお話し。

久しぶりに金田一耕介シリーズを読んだけど・・・なんつ~か、ワタシ的にはイマイチな1作って感じかしらcoldsweats01

金田一耕介がロクな働きをしないし・・・次々と犠牲者が出て、「ホントに名探偵・・・?」って思ってしまうような~sweat01

古い本なので当然だけど、ホント古臭いsmile

登場人物が「うっふっふ」とか「あっはっは」とか笑う表現て・・・なんか笑えてしまうわ~。

なんだか耽美で淫靡な空気が漂うような気もしたりして。

でも、やっぱ、誰でもタイトル知ってるような作品の方が面白いってことなのかしらね~。

有名な作品は面白いんだけどね・・・。

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『今昔続百鬼 雲』 京極夏彦

京極堂シリーズにも出てきた多々良先生が活躍(?)する短編集。

まあまあ・・・ってとこかなあ。ワタシにとっては。

やっぱり京極堂シリーズのほうがもっともっと面白い。と、ワタシは思うけど・・・でも多々良先生と沼上コンビのこの物語は京極堂シリーズとは違った趣で、ちょっとライトとゆ~か、多々良先生と沼上の凸凹コンビがコミカルで楽しめる。

特にこの中の最後の話しが1番面白かった。

なんといってもこの最後の話しには、黒装束のあの男が!

古書肆を営みつつ憑物落としの拝み屋でもある京極堂が出てきた~!!

京極堂シリーズのほうで京極堂と多々良先生がある事件で知り合ったとゆ~ようなくだりがあったけど、これのことだったのね!

そこらへんスッカリ忘れてたから、なんか嬉しい不意打ちだったわ~。

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『片思い』 東野圭吾

これまた東野圭吾、面白かった~confident

10年ぶりに再会した女性の友人が男の姿になっていて、さらに殺人を告白され、かくまうことになるけれど・・・

ストーリーは単純なものかと思いきや、進むにつれて複雑に、そして思いもよらない展開をしていって・・・けっこう深い内容だたりする。

タイトル的に少々甘い感じのミステリーかと想像してたけど、そこはさすが東野圭吾。読ませるね~catface

読み始めは、「このシンプルさで残りのページがまだぶあつく残ってるのにど~なるんだ??」なんて思ったけど、そんな心配は無用だった。

グイグイ引き込まれる感じ・・・。

これまで東野圭吾に本は何冊か読んできたけど、上手い作家は違うなーと、どれを読んでも今のとこ途中で飽きたりせずに読める。

ミステリーでありながら、考えさせられる内容でもあり・・・なかなか興味深い1冊なんじゃないかしら~。

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『容疑者χの献身』 東野圭吾

「探偵ガリレオ」も、「予知夢」も、ドラマも、どれも面白かったけど、「容疑者χの献身」は別格だったsign03

もともと短編よりも長編のほうが好きだから、余計に読み応えもあって面白くて、あっとゆー間に読んじゃったhappy02

直木賞を受賞したときにもチラっと聞いたし、文庫の帯にも書いてあるけど、ホントにこれは・・・深い愛ゆえの犯罪だった。

あえて、いつか文庫になって読むときのためにと内容についてさけてきたけど純愛だとかなんだとかゆーのは目にしてて・・・内心「それと犯罪とどう関連があるんじゃい」と、「生ぬるいストーリーなのかしら」と思ってたんだけど(賞をとってるくらいなんだからそんなわけないんだけど~sweat01)、読んでみたらそんな思いは消し飛んだ。

「探偵ガリレオ」や、「予知夢」はもっとライトな感じだったけど、「容疑者χの献身」はもっとずっしり・・・って感じ。

なんだか超越しちゃってる感じのする湯川も、今回は苦悩してるというか・・・人間くさい面が見れたとゆ~か、そこも新鮮だったりする。

最後まで読むと、「容疑者χの献身」とゆ~タイトルがまさにこれしかないとゆ~か、深いsign01って感じるんじゃないかな~。ワタシはそうでした。

これはかなりのオススメ。

物語の始めから終わりまで、ず~っと飽きることもだれることもなく面白いッスhappy02

10月には映画が公開されるってことで・・・映画のほうも気になるな~catface

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『τになるまで待って』 森博嗣

Gシリーズ第3弾。

面白かったっす~catface

が、ちょぴーと不完全燃焼・・・gawk

謎が残ったまま・・・。

シリーズものだから、次へつながる伏線的なモンなんでしょうけども。

とくに、探偵・赤柳初朗はいったい何モンなのかsign02、ってのが1番気になるとこよね~。

ちょこちょこっといくつかのトコを覘いた感じでは、やっぱり赤柳の正体が気になってるヒトが多いようで・・・って当然か~。みんな考えることは一緒よね~。

保呂草?ってちょこーと思ったけど違うみたい、みんなの予想を読むと。

ワタシは文庫派なので、ノベルス派のヒトはもっと赤柳の正体に迫れてるかもなあ。

つか、犀川先生ファンとしてはちょこーとでもGシリーズでまた犀川先生に会えるのがやっぱ嬉しいトコよね~catface

そういえば・・・森博嗣と言えば「スカイ・クロラ」、映画やってるけど、実はまだ原作読んだことないんだよな~。

前から気になってはいて、しかも買ってはいるのに読まずにもう1年くらい経っちゃうな~coldsweats01

さすがにアニメってことで映画の方は見に行く気はないけど、面白いのかしらん。

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「硝子のハンマー」 貴志祐介

『エレベーターには暗証番号。廊下に監視カメラ。窓は強化ガラス。厳重なセキュリティによって守られていた日曜日のオフィスで介護サービス会社の社長が撲殺される。

監視カメラには誰の姿も映っておらず、社長室と続き扉でつながった部屋にいた専務が容疑者として逮捕される。

専務の弁護をすることになった弁護士と防犯コンサルタントは事件当時社長室は密室であり、真犯人は他にいると推測するが・・・真犯人はどのようにして侵入したのか?

難攻不落の密室の謎に挑む。』

・・・あらすじはこんなとこでしょかflair

けっこう面白かったhappy01

貴志祐介はけっこう好きでheart01、文庫化されたものは一応すべて読んでるbook

最初に読んだのは「黒い家house」・・・これはホント怖い。保険金殺人もの。

映画化もされてたなあ。見てないけどthink

「天使の囀り」も好きだったな~。こっちも相当コワイsad

精神的に「うえ~・・・shock」って感じだけど、想像しながら読むと。

なんてゆ~か、貴志祐介の文章は読んでてすごくリアルに映像が浮かぶ感じ。

登場人物それぞれのビジュアルも、「こんなふう」と浮かぶような。

かなりビッチリとした文章なんだけど、読みやすい。

硝子のハンマーは貴志祐介初の本格ミステリshineってことで、これまで貴志祐介といえば「ホラー」といったイメージしかなかったから、どうかな~・・・と思ったけど、なかなかだったgood

あれやこれやと密室の謎を破る方法を思いついてはそのたびに不可能だと判明し・・・読み進めていくごとにホントに謎を解けるのか??と謎は深まるばかり・・・な展開で、それが一転してガラリと変わって物語が進んでゆく・・・。

そこらへんもウマイなあなんて思ったり。

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「θは遊んでくれたよ」 森博嗣

『25歳の誕生日にマンションから転落死した男性の額にθの文字が残されていた。半月後、女性の死体からもθのマーキングが見つかり、その後もθの文字が書かれた事件が続く・・・。

自殺か、他殺か。θの文字の意味は?

S&Mシリーズでおなじみの萌絵ちゃんと、Gシリーズで活躍の加部屋、海月、山吹が事件を推理~search

シータとはなんなのか?マーキングの意味は?

S&Mシリーズの途中で登場した萌絵ちゃんの友達、ラブちゃんこと反町愛も登場~。

なんとなく、萌絵ちゃんも大人になった感があるなあ。

そうだ、それよりなによりsign01

四季の名前や保呂草がちょぴ~っとだけ出てきたあ~happy02

Gでも四季が絡んでくるのかしらっ。保呂草もまたこの先登場するのかしらっ。

またまたリンクしてるのかしら~っっhappy02

Gシリーズの続きが楽しみだ~catfaceheart04heart04heart04

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「東京奇譚集」 村上春樹

毎回思うのだけど、村上春樹の本は感想に困るgawk

たいていどれを読んでも面白くてグイグイと引き込まれるのだけど、いざ、読んだ後にどう感じたかと言うと・・・表現するのは難しいwobbly

でも、とにかく面白かったgood

5つの短編集。どれも不可思議な物語。

村上春樹の本に限ったことではないのだけれど、特に村上春樹の本は読める時と入り込めない時の差が激しいように感じる。

むーんと頑張ってみてもどうにもこうにも進まない時と、夢中になって読める時とある。

なんなんだろう?

読み始めて「これはダメだーsad」と思う時はすぐに他の本を読むことにして長い時間眠らせておくことにする。

1年2年経った時に再び同じ本にチャレンジすると、その時にはするすると入ってくる。

初めて読み始めたときは「・・・」と、まったくアタマに入ってこなかったのに、再チャレンジしたときには「ふおぉぉ~っhappy02」と入ってきて、止まらない感じになる。

不思議だな~。

5つの短編、どれも良かったけど、特に気に入ったのは「偶然の旅人」と「品川猿」

面白かった。

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「チーム・バチスタの栄光」 海堂 尊

「バチスタ手術の最中に連続して患者が死亡する。不運が連続しただけなのか、医療過誤か、はたまた殺人か。

病院長より内部調査をまかされた窓際族の万年講師、神経内科の田口と厚生労働省大臣官房秘書課付技官で医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長の白鳥が真実を明らかにしてゆく。」

そんな感じのストーリー。

面白かった!!happy02

けっこうカル~イ感じでサクサク読めて、でも内容はしっかりしてるといった印象かなflair

映画の予告で初めて知って、たまたま知り合いが文庫をbook持ってたので借りてみたけど、想像してたよりも面白かったgood

映画では神経内科の田口は女性だけど原作は病院内の権力闘争に関心がなく上昇志向のない男性。

映像的なバランスは女性男性のコンビのほうがいいのかもしれないけど、原作の男性コンビのほうが面白いんじゃないかなーと思ったり・・・。

映画のほうは見てないからわかんないけどcoldsweats01

バチスタ手術を執刀する医師、桐生をはじめとしたバチスタチームのスタッフが容疑者と考えられるわけだけど(殺人として仮定した場合)、原作と、映画の配役を比べてみるとけっこうハマってる気がする。

なんといっても特殊キャラ白鳥が阿部寛。イイ味出してそうだな~catface

映画もちょっと見てみたいかもって思った。

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「百器徒然袋-雨」・京極夏彦

通常の京極堂シリーズはとても難解sign01な感じで、面白いんだけど難しい~bearingって感じだけど、この、京極堂シリーズでは脇役の探偵榎木津が主人公となる番外編は短編なせいもあってかもう少し軽い感じで面白かったhappy02

なんと言っても榎木津のあのキョーレツなキャラが、ますます光ってる~shineって感じ。

榎木津が大活躍punch 相変わらず大暴走dash

ムチャクチャのハチャメチャぶりがホントにイイgood

榎木津好きにはたまらない感じlovely

もちろん、肝心要の部分は中善寺が抑えてるわけだけどflair

京極堂シリーズで、初登場時は刑事でその後探偵助手として榎木津の下僕となった益田・・・キャラが変わってないか~??

この番外編ではカル~イキャラになってた。あんな感じだったかな~?

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「陰摩羅鬼の瑕」・京極夏彦

「鳥の剥製が無数に飾られた通称「鳥の城」の主、元伯爵は過去に4度花嫁を迎えるがいずれも婚礼の夜に花嫁は殺害される。犯人は未だ不明。その都度嘆き悲しむ伯爵。5度目に迎える花嫁を今度こそ失いたくないと考えた伯爵は花嫁を守る為に探偵の榎木津を招く。が、探偵は目を患っていて一時的に盲目になっていた。付き添いとして小説家の関口が同行してきたのだが・・・。果たして無事に花嫁を守り、犯人を捕まえることができるのか」

そ~んな感じのストーリー。

・・・とにかく長~いsweat02

京極堂シリーズは全部そんなもんだけど。

10月頃から読み始めてbook、つい先日読み終わった。

ま、途中に何冊かは別の本を読んでしまってはいるのだけど。

文庫版を知り合いから貸してもらって読んでるんだけど、分冊タイプじゃないから重いcoldsweats01

いつもなら持ち歩いてヒマがあれば読んでるけど、今回ばかりは読む時間もclockあまりなく、あまりの重さに持ち歩けなかったーwobbly

で、まあ、これまでのシリーズのなかでは読み終わったあと「・・・ん?」ってタイプだったかも。

「え?そ~ゆ~オチ??」みたいな。

それでもまあ面白いから読み出せば退屈することなく読めるんだけど~。

でもちょっと物足りない・・・かもthink

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「セル」 スティーブン・キング

『ボストン、午後3時。そのとき携帯電話を使用していたすべての人が、一瞬にして残虐な行為も厭わない怪物に変貌。主人公クレイの眼前で繰り広げられる惨劇と恐怖。一体なにが起こったのか。別居中の妻と息子はどうなったのか』

そんな感じのストーリー。

キングというと、前置きが長いというか・・・いつになったら本題?って思ってしまうくらいなんだけど、これはなんとなく違ってた。

次から次へとテンポ良く、ポンポンと話しが進む感じ。

人間のほとんどが変になった、正常な人間が少なくなって、一緒に行動できる味方が少なくて・・・。

なおかつ、別居中とはいえまだ愛情を感じる奥さんと、ものすごく愛情を持ってる息子はその惨劇が始まった瞬間、遠く離れた地にいて安否もわからず・・・これはコワ~イ。

また、恐怖の発端がケータイってトコが・・・余計ヤダな~。

とっても身近で、毎日頻繁に使ってるだけに。

そんでもって、これまでと同様に過去の作品とちょぴっとリンクしてたりが・・・楽しい。

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「φは壊れたね」 森博嗣

ずっと待ってた「Gシリーズ」の文庫版発売!てことで~。

読みました。

『背中に作り物の翼をつけてYの字に吊るされた死体が密室状態の部屋で発見される。さらに死体発見の一部始終はビデオに録画されていて・・・。

そんなストーリー。

「S&Mシリーズ」では大学生だった萌絵ちゃんが大学院生。

相変わらず萌絵ちゃんがアクティブに動き、犀川先生の頭脳が冴え渡るのか?!

と、思いきや・・・。

2人の活躍は特にないのね~ん。

Gシリーズの今後もそうなのかは文庫派なワタシにはまだわからないけど、どうやら萌絵ちゃんが通ってるC大の学生達、山吹、加部谷、海月の3人が中心ぽいようね~。

加部谷から密室での殺人事件と聞いた萌絵ちゃんのことだから、てっきりS&Mシリーズのときのようにガンガンに捜査に首を突っ込むのかと思ったら!

意外や意外。

捜査中の殺害現場に顔を出したり、死体発見時が録画されたビデオテープをダビングしたものを借りたりとか、殺害に使われた凶器の写真を手に入れたりといった行動は相変わらずだけど、積極的に自身が動き回って推理して・・・といったことをしなくなり、距離をおくようになったようだ。

大人になったのね、萌絵ちゃん。

それが嬉しいような淋しいような。

犀川先生の登場も電話でのセリフのみ。

こちらは大変淋しい!

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「探偵ガリレオ」「予知夢」東野圭吾

ドラマも大好きで見てる、「ガリレオ」

ドラマのほうでは変人ではあるけど福山雅治演じるガリレオこと湯川がとってもカッコイイ。

けど、「探偵ガリレオ」の佐野史郎の解説を読むと、どうやら湯川のモデル?は、佐野史郎らしい・・・。

作者がそう言ってるのだからそうなんでしょうが・・・モデルよりも原作の湯川のほうがカッコイイのでは(笑)

でも、福山の湯川と原作の湯川もちょっとイメージが違うかも。

柴崎コウの役はドラマのオリジナルなのね~。

ドラマはほぼ原作どおりだった。多少オリジナルの設定はあるけども、映像として見れるぶん、ドラマの方がよりわかりやすいってくらいで。

原作も面白いけれど、ワタシの好みもあるけど、やっぱり短編よりもじっくり読める長編が東野圭吾は面白いかも。

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「クワイエットルームにようこそ」松尾スズキ

松雄スズキの本はこれが読むの初めて。

なんつ~か、インパクトのあるストーリーだった。出だしからすっ飛ばしてるって感じ。

主人公、明日香は酔って目が覚めたらクワイエットルームと呼ばれる部屋で拘束されていて・・・しかもそこは精神病院だった。

簡単に言うとそんなストーリー。

いろんな、少々心の病んだ登場人物達。

切なくもあり、面白くもあり・・・。

笑えるような、ほろりともするような。シュールな感じ。

映画化もされてるようで。

読み始めたとき、小説というより舞台っぽいな~と思った。

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塗仏の宴 宴の支度&宴の始末

分冊タイプで全6冊・・・長い^^;

でも、面白かった~。京極堂シリーズはホント面白い。

ま・・・なかなか読む時間も無くて2ヶ月近くかかってしまったが・・・。読むのおっせーな、ワタシ・・・。

でも、この塗仏は・・・まだ先があるっぽい終わり方って感じ。

モチロンストーリー的には完結してるけど、この先また絡んできそうな人物がいる。

なんつーか、中善寺の最大の敵って空気。

相変わらず話があっちへ飛び、こっちへ飛び・・・いつになったら核心に~?!と思わされるくらい翻弄された。ほとんど前置きか!?っつーくらい^^;

今回は事件らしい事件はほとんど起こらず・・・でも不穏な空気がずっと蔓延している・・・。

そんな感じだった。

中善寺の親しい人々が勢ぞろいって感じなのもイイな。

それにしても・・・やはり榎木津はサイコーだ。

このキャラはホント魅力的だな~。イイ感じでぶっ飛んでる

今回、出番はそう多くないけど暴れまくって大活躍!

ブラボー、榎木津!!

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どちらかが彼女を殺した 東野圭吾

一見、自殺に見えた妹の死が他殺であると気付いた警察官の兄が、復讐の為に独自に犯人を探す・・・そんな感じのお話。

うっかり買ってしまった「犯人の名前が明確にされない推理小説」の「どちらかが彼女を殺した」・・・面白いんだけど・・・前回読んだ「私が彼を殺した」同様、やっぱろり犯人がわからねえ~!

袋とじ「推理の手引き」が付いてるからなんとなく犯人はこっちか?と予想はつくにはつくけど・・・ホント向いてない、こ~ゆ~タイプの小説って。

犯人を推理する為のいろんな小さい情報を読み取れないんだよな~~~。

でも、やっぱり東野圭吾はイイ。面白い。

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私が彼を殺した・東野圭吾

基本的にラストはハッキリとした決着が知りたい。

あ~んな謎、こ~んな謎も全部最後にはスルスルと解いてくれると大変嬉しい。

そ~ゆ~意味では残念ながら「私が彼を殺した」はワタシ向きじゃなかった・・・。

最後まで「楽しい~」な本だっただけに「犯人は自分で推理して当ててね」といった終わり方は非常に悔しい!

だって・・・だって・・・ワタシにわかるワケないし~!!

推理モノは好きだからこれまでそれなりに読んじゃいるけど・・・読み解いて推理できるほどの脳ミソは持ち合わせてないんだよ~!!

・・・ま、一応巻末の袋とじに「推理の手引き」なるものが付いてるからなんとな~く「コイツが犯人か?!」と思える人物はいるけど・・・当たってるかどうか。

2度とこの手の本は買わないぞ!と思ったのに・・・買い置きしておいた次に読む予定の、同じく東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」も同じタイプの本だと今更知って・・・軽いショックを受けてたりして^^;

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嗤う伊右衛門・京極夏彦

かなり前に映画にもなってたのにまったくノーマークで・・・かなり後半まできてから「四谷怪談」の「お岩さん」の話ってことに気付くあたり・・・ワタシってそうとうアホじゃ~。

面白いような、面白くないよ~なビミョ~な感じで読んでたけど最後のほうにきてかなり面白くなった。

嗤わない伊右衛門が最後に嗤う・・・切ないし壮絶ではあるけど、これはこれで美しい愛のカタチってやつなんだろう。

とは思うものの。

お岩の愛の形も伊右衛門の愛の形も、これはたまたますれ違いから生まれたことなんだろうけど・・・コワッ。

ちょっと「人を好きになるって怖いわ~・・・」と思ってしまった。

ワタシは伊右衛門のようにも、お岩のようにもなれまへん。

「梅」あたりがいいところかしらん。

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